보이는건 다 수정하긴 했는데 텍스트 추출기 돌린거라 한자 잘못 인식하거나 히라가나 크기 틀리거나 띄어쓰기 잘못 된 거 있을 수 있어욤





カイルとスタンが人間軍と対峙したのは、エルフの森からは少し離れた、森の中だった。

エルフは自然を味方につける。

だから、少し油断していたのかもしれない。

「カイル右だ！危ない！」

悲鳴のようなスタンの声に、カイルは反射的に右を見た。 その目に飛び込んできたのは、間近に迫る剣の切っ先。

「あっ……！」

避けきれない。 

即ち死を觉悟した、瞬間。

「ぐっ……クソッ！」

カイルはスタンに突き飛ばされていた。

鮮血が舞う。

と同時に、スタンが剣を一閃させた。

敵の悲鳴。そして味方の悲鳴。

「カイル！」

突き飛ばされた先に足場は無かった。

いつの間にか、崖にまで追い詰められていたのだ。

スタンが大地を蹴り、カイルに手を伸ばす。

「スタン……!」

指先が触れる。

抱き締められる。

「目を閉じてろよ！」

どこからか、カートマンの笑い声が響いていた。

***

目を覚ますと、洞窟の中にいた。

「スタン…?」

姿を探すと、スタンはすぐ側にいた。

「気が付いて良かった。大丈夫か？」

「うん。スタンこそ……J

スタンの傷を確かめようと、カイルは体を起こす。 スタンは、むき出しの腕に血が滲んだ布を巻いていた。 地面には薬草や包帯が並べられていたけれど、ちゃんとした手当てはまだのようだ。

「オレは、大したことないさ」

「嘘。僕を庇って斬られただろう？それに、落ちた時だって……」

カイルは気絶してしまったけれど、戦いで負った以上の傷を負ってはいないようだった。

その分、スタンが怪我をした筈だ。

「回復アイテムは」

「戰闘中に使い果たしちやったんだよ。回復技が使えるヤツが救援にくる手筈だっただろ。今回の作戦は完全に失敗 だったな」

話しながらも、スタンはテキパキと手を動かしていた。 

「こっち向いて」

濡らした布で、カイルの傷付き、汚れた頰を拭う。

「スタンの手当てを先に……J 

「止血はしたよ。ほら、服も脱いで」

致命的な傷は負っていなかったものの、カイルは体のあちこちに怪我をしていた。

顔に似合わず好戦的なカイルは、誰よりも率先して敵に 向かっていってしまう。

だからいつも、強大な力を持っていて尚、傷だらけになってしまうのだ。

その姿は確かに味方を鼓舞する。

「ゴメン……僕のせいだ」

けれど今回の戦いでは、それが完全に裏目に出た。

カートマンの挑発に乗って、カイルは陣形を無視して突き進んだ挙句、あそこまで追い詰められた。

王とその右腕が戦闘中に二人して行方不明となっては、 エルフ軍の動揺は計り知れない。

「クリスがいる。上手く撤退してるさ」

カイルが本当に弱っている時、スタンはどこまでも優しい。普段は後ろに下がっていろと煩いぐらい言うのに、こういう時は責めることもしない。

怒ってくれたらいいのに、とカイルは思う。

スタンはカイルの体を一通り拭き終わると、未だ血が滲む腕や足に薬草をあてがい、包帯を巻いていった。 

「寒い？」

「ううん」

「体拭かれるの、気持ち良かった？」

「……うん」

あまりにスタンが優しくするから、カイルのペニスは熱を帯びて、膨らんでしまっていた。

戦闘の興奮も、未だ冷めやらない。

「次は僕がやってあげるから……」

誤魔化すようにカイルは微笑んだけれど、その頰は赤く染まっていた。

スタンのマントはカイルの下に敷かれていたし、腕は露出していたから、脱がすなら下半身だけで良い。

そしてスタンの下半身を見たカイルは、更に顔を赤くすることになる。

「仕方ないだろ。おまえが、そんな顔をするから」

困ったように笑って、スタンはカイルの唇に唇を重ねた。 触れるだけのキスが、やがて舌を絡ませ合う深いものに変わっていく。

「はぁっ……スタン……！」

洞窟に二人の荒い息遣いが響く。

スタンのベルトに、カイルは手をかけた。

「カイル」

「違つ……手当てを……」

「薬草はもうないんだ。だから、いいよ」

そっと体を離されて、カイルは困ったように視線をさま よわせた。

スタンがローブを差し出しても、受け取ろうとしない。

「でも……」

「傷は、痛くないか？」

「痛くない。僕が……スパーキーだったら良かったのに。 そうしたら、スタンを癒してあげられたのに……」

 大真面目に言った言葉に、スタンが吹き出す。

睨みつけると、優しい微笑みが返された。

「オレは、おまえがおまえで良かったよ。それに……カイルでも、効果があるような気がするんだよな」

「本当に？」

カイルの顔がパッと明るくなる。

赤い舌が、ぺろりと唇を舐めた。

無意識の内に、カイルは期待していたのだ。

まるでそれを見透かすように、スタンはカイルの前に跪くと、その手をとって、恭しく口付けた。

「オレをその体で癒してくれませんか？ マイロード」




「あっ……!」

ぐちゅっと卑猥な音を立てて、スタンのペニスがカイルのナカに呑み込まれた。

ミツロウで作った軟膏は使い勝手がいい。手や唇にも、 こうして、傷つきやすいアナルに挿入するためにも使える。

エルフたちは自然の恵みを受けてなんでも作ってしまう。 どんな香りにしたいか、仲間たちと一緒に選んでいたカイルの姿が思い起こされて、スタンは密かに笑んだ。まさか エルフの王の好み通りに軟膏を作った者たちも、こんな使われ方をするとは思ってもみなかっただろう。

「ふあっ……うぅ……!」

「っ……大丈夫、か？」

カイルに腕の傷口を掴まれて、スタンは呻き声を上げそうになるのを必死にこらえた。

洞窟に体を横たえてはカイルの背中を傷付けそうで、二 人は向き合ったまま、カイルがスタンの上に座るようにして繫がっていた。

重力に従って、一気にスタンのモノを咥え込んだカイルは、いつにも増して苦しそうな様子だった。

カイル自身の怪我のこともある。

スタンは宥めるように、震えるカイルの背を優しく撫でた。

「無理は、するなよ」

「してな、あ……んっ……」

スタンの胸に額を押し付けて、カイルは痛みに耐えているようだった。

それでも、繫がった部分は蠢いて、スタンを刺激する。

「おっ、おっきぃ……んあっ」

腰が動きそうになるのを、スタンは必死に我慢していた。 ともすれば、壊れるほど激しく愛してしまいそうになる。 エルフの王の魅力に、抗うには相当な精神力が必要だっ た。

「んつ……スタン、キス、して……」

「はい。マイロ—ド」

「今、は、カイル、が、いい……んっ！」

唇を重ねると、カイルの腰が動き始めた。もどかしい程にゆるゆるとした動き。

それが、更に欲を煽る。

「はあっ……あっ！気持ち、イイ……？」

徐々に、徐々に激しくなっていく。

スタンの主人でありながら、まるで尽くすように、カイルはスタンのために動いていた。一途に、スタンを癒やそうと、気持ち良くしようと、頑張っている。

それが、スタンには堪らなく愛しい。

「気持ちイイよ……サイコーだ！カイル……！」

スタンの言葉に、カイルは嬉しそうに笑って、更に激し く腰を使った。

涙と汗で、燃えるような赤毛が顔に張り付く。

熱を帯び れば帯びるほど、花の香りが濃くなる。

まるで、自然そのものを抱いているような、温かさと、際限ない愛しさ。

守りたいと、スタンは強く思う。

いくら傷を負つても。たとえ、命を落とすことになつたとしても。

「愛してる……カイル……マイロ 一ド……!」

汗と涙と涎でぐちゃぐちゃの顔が、いっそう可愛らしく、 そしていつにない色気を帯びてスタンを誘う。

「僕、もお……んっ！？ んん一っ」

唇に吸い付くと、苦しそうな甘い呻き声と共にカイルは イツた。

つられて、スタンもカイルのナカに精を吐き出す。

「はぁっ……あっ……カイル……」

繫がったまま、二人は朦朧とした意識で互いの唇を追い求めていた。何度も、何度も口角を変えて、熱を、唾液を、 吐息を貪り合う。

「治った気がする」

唇から頰を滑り、耳朶を甘嚙みしながらスタンは囁いた。 

「僕も、なんだか元気になったみたい」

クスクスと笑いながら、カイルもスタンの耳に囁いた。 

そして再び、更に激しく、腰を動かし始める。


その後、救助に来たクリスに二人が説教を食らったのは 言うまでもない。